ONE PIECE モノクロ版 63 (ジャンプコミックスDIGITAL)

【1】

最高

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ONE PIECEが現在の様な所謂「国民的」と呼ばれる作品として認識されるようになったのはハンコックが登場〜インペルダウン〜マリンフォード頂上決戦と劇場映画のストロングワールドに惹かれた層が大挙して参入した時だと思う。間口が広がりすぎている為、今は混雑しているが適正な状態に落ち着いていくだろう。原作を初期より読んでいる者でも空島篇を酷評している人間がいるが大きく損をしている。リアルタイムで読んで通読とは異なる時間という血肉を得ている特権があるにも係わらず。新時代というフレーズに酔う小者、黒ひげとの邂逅。貶められた先祖、メリー号の奮闘。ロジャーの足跡。一味に加わったばかりのニコ・ロビンとの親和。神を騙る独裁者。アッパーヤードを巡る対立。そして鳴り響く鐘。描かれたもので必要のないものは何一つ無い。仲間が揃う為に必要だった道程がグランドライン前半。改めて航海を始めた「新世界」元々16の島を巡る設定であって、まだ第２部起承転結の起。魚人島篇も基本的にワンピース。構図はアラバスタ、空島と同様。三つ巴、四つ巴の抗争と解決出来そうにない根深く現実的な命題。そこに提示される希望。尾田栄一郎という作家は物語の結末までを構想した上で連載を始めている。作品を冗長に感じる部分は戦闘場面程度であり、ストーリーテラーとしての才能は希有。この世界と作者の描く結末は、必ずしも万人が共感出来るものではないということをレイリーの科白で予防線を張っている。世界政府と天竜人、失われた国（島）、空白の100年、リオ・ポーネグリフ、ラフテル、Ｄ、ONE PIECE、そしてルフィ。勘の良い読者なら作品のテーマを読み取れているはず。本巻で描かれている内容は最初から構想され、一貫して提起されているが魚人島はあくまで一つの章。良い意味でやっと此処まで来たかとも思う。作品をトータルに捉え且つ大河や考察が好きな人間には堪らないだろう。然し芳しくない評価のレビューを観ていると物語が結末を迎えた時、皮肉にも外国人の方がテーマを理解・得心出来るのではないかと思う。（御存じの方も多いだろうが広く海外でも読まれている。叙事詩にも馴染み深い）本作品に限らず志あるクリエイターが同様のテーマを扱ってきたが、往々にして投影は当事者にはよく解らないものなのだろう。描かれるであろう最終戦争が読めるまで多分10年程待たなくてはならないが長い時間を掛けて鏤められた伏線は集約され、壮大な物語は最高潮を迎える。購読を止める理由がない。

【3】

話がかなり作りこまれててこの巻を読んでものすごく驚きました！ワンピースって､私的には､コミックでまとめてある程度の話数を一気に読むほうがお勧めです★ついついジャンプ立ち読みしてしまうときもあるんだけど！笑しらほし姫はめちゃくちゃかわいいし､そのお母さんや兄弟達も素敵♪ルフィもかっこいい☆この魚人島編がどんな結末を迎えるのかもの凄く楽しみ！！じっくり味わいながら､また既刊も読み返しながら､ワンピースを楽しみたいと感じました！６３巻､ボリュームもたっぷりで読み応え満載です！

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ずっと差別され魚扱いされてきた魚人族と人魚族の歴史を変えようと頑張った、英雄と王妃の話が描かれています。今までずっと先祖や親の願いや思いを受け継いで、夢の実現の為頑張る人々が描かれてきたワンピで、無念の思いを伝えるなと訴える英雄の姿は新鮮でした。差別意識や他人への怒り、憎しみなんてのは、親から子へ、子から孫へと伝えない方がいい。次巻からは人間への憎しみの権化とでもいうべきホーディ相手に差別意識や憎しみを、今の世代で断ち切る為の戦いが始まるんですね。一回や二回の喧嘩で決着がつく話ではないはずですが、頑張って欲しいです。

【5】

62巻を読んで「ワンピースもこれまでか…」と、かなり失望したんですが、63巻はいつもどおりの「ワンピース」で面白かったです。ただ魚人島編全体に言える事ですが、どうにも作者の頭の中の設定が読者に伝わりきってないのでは、という懸念があります。尾田さんは設定や伏線をとてもよく練りこむタイプの作者ですが、そのせいか１ページ１ページの情報があまりにも多すぎて、精細に描いているのに逆に分かりにくくなっている感じがします。恐らく尾田さんの頭の中にはしっかりとした魚人島のイメージがあり、必要な場面で必要な魚人島の景色を切り取って描いているのだと思うのですが、読者からすると、例えば水と空気の境界がどうなっているのか非常に分かりにくく、島の構造が理解し難かったりします。物語自体は面白くても、最近こういう消化不良の部分が積み重なって素直に没頭できなくなってきています。(物語を追っている最中でも「あれ、こいつらどうやって浮いてるんだ・・」みたいな疑問の方が頭に上る)年齢層の低い読者の方には更に辛いのではないでしょうか。あと非常に気になるのがキャラの語尾。登場人物が多く、キャラの性格付けのためにある程度は必要なんだとは理解できますが尾田さんの画力なら変な語尾にしなくても十分すぎるほど書き分け出来ていると思うんですが、そこらへんは他の皆さんはどう思ってるんですかね。

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大好きONE PIECE(^O^)／自分で揃えておかないと…何度も読む事になるマンガです。

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人種差別という大きな問題に国民的漫画が踏み込んでしまった。着地点がどこにくるのかわからないが大いなる助走は始まったばかりだ。今回のストーリーを酷評している人たちは戦闘シーンだけが好きなんだろうね。誰が誰と戦って、一番強いか、だけの漫画だったらここまで人気でないよ。ワンピースは人の成長の物語。今回もどういうふうに収拾するのか楽しみに読みます。

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問題なく使用できています。発送も早く良かったです。これからも使いたいです。

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「１コマにごちゃごちゃしすぎ」とか「回想やめて」とか・・ただのわがままや希望やん王妃の想い、タイガーの想い、ジンベエの想い、アーロンの想い・・・魚人島の歴史をクローズアップした今巻。魚人島も大切な冒険の一部であり、主人公のルフィも「いち早くワンピースを見つける事」だけを目的にしていないはず。わがままな読者の「魚人島は通過点に過ぎないから早く話すすめろ」的な考えは正直、うざい。目的はもちろん大切だが、過程も冒険。読者が勝手にポイントを決めつけて急かしたりするのは、うざい。

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人間と魚人との差別をはじめとする、フィッシャー・タイガーと（しらほし姫さまたちの母上）オトヒメ王妃がメインの巻です。（表紙の後ろ２人ですね）あいかわらず面白いと思います。そしてフィッシャー・タイガーが最期に言ったことには、とても感銘を受けました…さすがに、２年前の白ひげ対海軍の戦争のあたりよりはスピード感が劣るかとは思いますが、みなさんがいうほど、おもしろくなくなっているわけでは無いように思います。