価格:1980円(ポイント 60pt)
実質価格:1920円
ブランド:日本能率協会マネジメントセンター
評価:★★★★☆ (4.1 / 5)
📢 Amazonでの購入者の声を紹介します
【1】
チームの失敗を責めず、そこから学び、回復し、しなやかなチームをつくる秘訣が、ものすごくわかりやすく書かれています!
【2】
・本書は、職場のレジリエンス、若手従業員の育成を主な研究テーマとしている池田めぐみ氏、人と組織の可能性を活かした新しい経営・マネジメント論について探究している安斎勇樹氏が、不確実性の中で次々に降り注ぐ「困難」を乗り越える強いチームをつくるための処方箋を、最新の学術研究の成果に基づいて提案した1冊。・レジリエンス(resilience)とは、「回復力」「復元力」「弾性」などを意味する言葉であり、危機的な「困難」に直面した際に、精神的に折れずに立ち直り、回復するための能力やプロセスを指す言葉として、近年注目されている。・個人が自分の身を守るだけの「独りよがりのレジリエンス」では、目先のストレスが軽減できるだけで困難と不確実性は低減できない。・レジリエンスをチームの力によって高めていくことで、一人ではお手上げだった困難と不確実性にも負けないチームを作ることが、本書の提案だ。・チームが乗り越えるべき「困難」とは、個人やチームの存在価値・信念・目標達成を脅かす「ストレス要因」のことである。落雷などの自然災害といった「急性的な困難」に限らず、今すぐに致命的なダメージをもたらさないが、じわじわと脅かすストレス要因となり続ける「慢性的な困難」も同時に頭を抱えている。・チームが乗り越えるべき困難は「急性的な困難」と「慢性的な困難」のグラデーションによって整理することができる。・私たちは普段、これらを整理して議論せず、ひとまとめにして「厄介な問題」として捉えがち。・急性疾患と慢性疾患では治療のアプローチが異なるのと同様に、目の前の問題が「急性的な困難」なのか、「慢性的な困難」なのか、あるいはその合わせ技なのか、冷静に捉えることが肝要である。※「急性的な困難と慢性的な困難の具体的内容」「不確実性」の詳細については、本書をお読みください。・本書では、チームレジリエンスを「チームが『困難』から回復したり、成長したりするための能力やプロセス」と定義している。・組織や個人と比較したチームの特徴は、メンバー間の仕事が密接に関連している点だ。・それゆえに、困難からの解決にはメンバー同士の目線合わせやメンバーが大切になる。また、メンバー間での役割分担や連携の仕方も回復に大きく影響する。・経営学の分野では、チームレジリエンス以外にも「組織レジリエンス」や「個人レジリエンス」があり、これら3つのレジリエンスは相互に関係している。・企業が倒産の危機に直面した際、営業チームが売り上げを向上させ、一役買うといったケースが挙げられる。これは、組織レジリエンスを発揮する上で、チームレジリエンスが役立ったという例だ。・その一方で、必ずしも、個人のレジリエンスが高ければチームのレジリエンスを発揮できたり、チームのレジリエンスが高ければ組織のレジリエンスを発揮できると言うわけではない。※「レジリエンスの概要」「チームレジリエンスに関する誤解と3つのステップ」についても述べられているが、詳細は本書をお読みください。・本書は、「チームの困難と不確実性の科学」「困難を乗り越えるチームレジリエンス」「レジリエントなチームは〇〇を定めて対処する」「レジリエントなチームは〇〇から学ぶ」「レジリエントなチームは〇〇を最小化する」という章で構成されており、◇チームレジリエンスには土台となる「〇〇〇〇〇〇」が不可欠◇困難に対処できない3つの要因◇振り返りをしているのに、チームが成長しない理由◇〇〇を日々の習慣に落とし込むといったチームの真価を引き出す「チームレジリエンス」の概要と実践方法について紹介した内容となっている。襲いかかる困難をチームの視点で乗り越え、成長するための術を知りたい方は、ご一読ください。
【3】
残念ながら満足しませんでした。多くの文献をもとに執筆したとのことですが,私には骨太さや考察の深さを感じることができませんでした。事例や例えはあっさりしているため,その役割を果たしていません。根拠からの主張や結論もあっさりしているため,箇条書きでまとめてあるものを読んでいるようです。最も問題なのは,チームレジリエンスという太い幹に著者の主張がしっかり絡み付いておらず一体感を感じられなかったことです。著者の知識の問題というよりかは,時間をかけ過ぎたために本人もサポートメンバーも,初めて読む人のニーズと離れてしまったのかもしれません。レジリエンスを科学的に発信できる人は多くありません。次回は「ここまで深めたか!」と唸らせる著書を期待しています。
【4】
個人的にオススメしたいこの本の読み進め方は、「おわりに」から始めることです。著者である池田さんが、なぜ「レジリエンス」に興味を持たれたのか、どんな困難を乗り越えたかったのか、という前提の部分を知りました。なので、著者の想いに寄り添いながら書籍を読み進めることができました。「レジリエンス」について色々なテーマでこれからも学びたいので、次回作への期待を込めて星はあえての4つです。
【5】
全体的に平易に書かれているものの、多数の海外論文に裏付けされた内容の濃い書籍であると感じました。そのため、読者側にもある程度の読み解く技術やチームで困難を乗り越えよりよい景色を見たいという真摯なマインドが必要かもしれないと感じましたが、上記マインドをもった読者にとっては、具体の場面を一つずつ各ステップに当てはめ読み進めることで、今ぶち当たっている困難の分析や対処法、将来起こり得る困難への備えなど様々な視点が得られる内容であると思います。特に示唆的だったのは、「課題の整理から見えてくる4つのレジリエンス戦略」で、目の前の困難について「まずストレスをあしらうのか」「その機会を活かすのか」という軸と、「すばやく対処するのか」「ゆっくり対処するのか」という軸により「こぼし型」「バネ型」「柳型」「風船型」の4つに分類し、各ケース毎にその組合せを考え対処するという点でした。これを意識するだけで、目の前の困難から課題を特定した後に、とるべき戦略の方向性や時間軸が明確になり、まさに困難からの回復(レジリエンス)のプロセスを意識的にとることができるように思いました。なお、「おわりに」に込められた筆者(池田さん)の想いを拝見した後に改めて読み直してみると、さらにじんわりと伝わってくるものもあり、いわゆる良書となるには、ロジックと著者の想い・情熱のいずれも必要なのだなと実感しました。どの立場の方にも役立つ内容だと思いますが、特に、チームをひっぱっていく中でよりよいチーム作りを目指しているマネージャーの方にオススメしたい書籍だと思います。
【6】
安斎さんのvoicyで度々紹介されてたので購入しました。思考のプロセスやすぐに活かせるスキルを求めていた人には期待はずれかもしれないが、「この人はめちゃくちゃできる人なのに管理職になるとダメだなぁ」とか「こんな大事が起きたのに、このチームはすごい!」など、今まで不思議に思っていたことがすーっと解決できる本。ぜひ経営層やマネジメント層に読んでもらいたい。
【7】
独自の理論なのか、頭に入ってこない
【8】
ごく一部でとても良いことを書かれているが、全体的にはマネジメント批判に偏重していて間違った解釈のもと調子に乗ったメンバーが生まれる本という感想。全体的にストレスや責任追及を悪いものとして扱っている点が現場感を感じなかった要因。ストレスにも良いものと悪いものがあるし、責任追及も常に悪いわけではなく、果たすべき責任を果たしていない場合は追求しなくてはいけない。誤った心理的安全性による部下から上司への逆ハラスメントが起きたように、これを読んだへっぽこ社員がいらぬ行動をしないかが気になる。
【9】
チーム作りを考える上で、やはり優秀な人間を集めたいのがリーダーの心情だがそう思うようにいかないのが世の常。一方で、どれだけいい優秀なメンバーを集めてもうまくパフォーマンスが出せず、困難に挫折してしまうチームもある。この「理想のメンバーが揃わない」「メンバーが良くても困難を乗り越えられない」といった課題に対して、チームにもレジリエンスがあり、それを高めることで困難を乗り越えて成長するチームを作れるという主張を展開してくれているのが本書である。読んでいて特徴的なのは組織や人材開発のセオリーを多く引用しながら、そこに本書のテーマであるチームレジリエンスを絡めていることだろうか。人事・HRの担当者からすると今までの組織・人材開発施策をチームレジリエンスの観点で再評価できてありがたかった。この「⚪︎⚪︎×レジリエンス」はもっと色んな組み合わせで見てみたい。例えば計画的偶発性理論も本書で引用されているが、まさに「キャリア×レジリエンス」などは面白いテーマだと思う。
【10】
チームレジリエンスとかっこいいタイトルだが、チームマネジメントの文脈で語られてきた既視感ある内容。新鮮味なくてがっかり。
※この記事は 2025年6月27日 時点の情報です