評価:★★★★☆ (4.3 / 5)
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【1】
本書は、目標管理(MBO)を理論と実践の両面から解説する入門書として非常に優れています。著者の坪谷氏は、長年の人事経験とコンサルタントとしての豊富な知識を活かし、難解な理論をわかりやすく噛み砕いています。本書の魅力の一つは、目標管理の本質に迫る丁寧な解説です。ドラッカーの哲学としてのMBOを基本に置きつつ、日本の現場における誤解や課題を明らかにし、それをどう克服すべきかを具体的に示しています。特に、「目標は上からのノルマではなく、自律的な貢献のための指針である」という考え方や、「目標は必ずしも定量化する必要はなく、定性的でも意義がある」という視点は、従来の目標設定の固定観念を覆すものです。また、各章で提供される「ツボ」形式の要点整理は、内容を効率的に理解する助けとなります。例えば、目標設定や評価の具体的方法を解説する章では、シートの活用例やケーススタディが豊富に掲載されており、すぐに実務に役立てることができます。また、付録の目標設定ワークシート「MOK4」は、個人や組織の成長を促すツールとして非常に実用的です。さらに、OKRやKPIなど、近年注目される他のマネジメント手法との関連性を詳述し、それらがいかにMBOに内包されているかを示すことで、読者の理解を深めています。このように、単なる知識の提供にとどまらず、読者が自ら考え、行動に移せるよう促す構成が本書の特長です。人事担当者やマネジャーにとってはもちろん、働くすべての人にとって役立つ一冊と言えるでしょう。特に、組織における目標設定や評価に悩む方には、新たな視点と具体的な解決策を提供してくれます。マネジメント初心者から経験豊富なプロフェッショナルまで、幅広い層にお勧めです。本書は目標管理を学ぶ上で必携の一冊であり、その理論と実践をバランスよく学べる内容が詰まっています。読後には、個人と組織の成長を実現するための指針が得られることでしょう。私も目標管理制度の策定に長く携わっていますが、新たな気づきが多かったです。
【2】
部下にあった目標設定のために本書を読みました。おかげさまで自分としてはいいアドバイスができたと思います。読者の立ち位置ごとのメッセージが良かったです。
【3】
坪谷さんプレゼンツ100のツボ!にツボってしまいまとめ買い目標管理は超お買い得めちゃくちゃ厚いあの本やあの本その本やこの本がギュギュっと詰め込まれて取り組む方向取りまとめ方取り組みかたと持ち場立場の事情も考慮された記載にただただ感謝しかない分厚い本ももちろん読んでいますがその上でお買い得だと感じました!目標管理のその先へタイトル以上の価値あると思いました。
【4】
株式会社壺中天創業書 人事コンサルタント坪谷氏による23年の本。個と組織の好循環を起こすための目標管理について、理論と実践100のツボを解説。目標とは自らが果たすべき貢献を明確にしたもの。集中すべきことは何か、改善すべきことは何か、勉強すべきことは何か?を自問自答し、自ら最優先事項を決め、実際にそれを優先する。成果を上げるのは能力ではなく、集中するという習慣。自分の強みを知り、その強みをどうやったらさらに伸ばしていくかを知る。たくさんのことを知るキツネは、丸まって針を立てる、というたった1つの戦い方を実行するハリネズミに勝てないどこに敵船があるか分からずに銃弾を撃っても当たらない。スタッフの目標設定のヒントを得られないかと読んでみたが、その点は得られなかった。が、集中すべきことに集中する、ということを愚直にやっていきたいと思い、目標に関するマインドセットについて大いに参考になった。
【5】
こうして改めて『目標管理』について読んでみると、理解が足りなかったことに気づかされます。たしかに、うまくいっていると思えたときは、この"考え方"にのっていました。安定しなかったのは、私の理解が不十分だったからですね...とサラリーマン時代をふり返りました。有効な目標管理のポイントは、『MBO』という言葉、そのものにありました。MBO=Management By Objectives and Self-control ですね。ポイントは、目標を立てるときの、その人自身の『主観』を含むSelf-contorlでした。
【6】
繰り返し読んでます
【7】
たくさんの本を読まなくても、本のタイトル通りの内容を理解できる一冊でした。
【8】
人事にはキーワードが溢れていて、キャリア自律は「個」が際立ち、人的資本は「組織」が際立つ等、個と組織の関係性を捉えにくい印象を持っていました。本書でその関係性を位相化してくださったおかげで、壁にぶつかった時にどこにアプローチすればいいかの羅針盤を得た気分です。自社の仲間や人事仲間と読み合わせたい一冊です。
【9】
日本では、仕事に熱意を持ち会社に貢献したいと考える社員の割合は6割弱と、世界最下位にとどまるという話がよく見聞きされる。実際、自分自身も含めて、仕事が楽しくてたまらないとか、月曜日が待ち遠しいという人にはほとんど会ったことがない。いろいろな不満の原因がどこにあるかを考えてみると、そもそもの目標の置き方に辿り着くのではないかと思っていたところで、この本を手に取った。良かった点は、やりがいのなさが生まれている理由やその対処法だけでなく、今の目標管理という制度が生まれるまでの背景も含めて解説されているため、かなり網羅的に理解できること。そして、各章のまとめに「マネージャー(管理職)」「メンバー(すべての働く人)」「経営者」「人事担当者」のすべての人に向けたメッセージがあることだ。これは管理職や人事担当のための本ではなくて、読者が今どんな立場にいるのだとしても、主体的に生きていきたいと思うすべての人に向けて書かれた本だと思う。現実問題として、目標は会社の経営方針に紐づけられるため、すぐに変えるのは難しいかもしれないが、自分自身が納得のいく働き方に近づくための手がかりになる気がした。仕事の目標設定に納得がいかない人や、やりたいことや目標が見つけられないという人にも参考になると思う。
【10】
目標管理で使われる用語の歴史や正しい意味をわかりやすく整理されていて、改めて学び直せました。また、最初に目標設定ワークシートが付いているのですが、個人の夢を書く欄があり、会社の目標管理と個人の夢がつながるイメージを持てなかったのですが、読み進めるうちに今までの目標管理に対する固定観念が砕かれ、自身の考えがいかに及んでいなかったかを知ることとなりました。すぐには難しいかもしれませんが、できることから実践できればと思いました。正しい知識のもと、目標設定ができるようになったら、もう少しがんばる気になれるような気がしました!
※この記事は 2025年6月27日 時点の情報です