価格:5990円(ポイント 120pt)
実質価格:5870円
ブランド:ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
評価:★★★★ (4.6 / 5)
📢 Amazonでの購入者の声を紹介します
【1】
航空便での配送となりましたので千円くらいかかりましたが、1週間かからず届きました。配信だと画質は一緒でも音声の選択幅がほとんどないので、ロシア語やフランス語で見たいときは惜しかったので多国語ブルーレイを注文しました。ローディングもサクサクで見やすかったのです。
【2】
作中の堀越が自己中心的と叩かれるが、そのように描かれるのは当然だし、意図してそのように描かれている。他国を犠牲にしてでも、自身の夢を追い続ける人間だからそのようになるのは当然。美しい飛行機を作れために、他国の犠牲を厭わないのだから。しかし、恋人を犠牲にして、他人を犠牲にして全てを犠牲にして、美しい戦闘機を作った結果、まだ技術的に未熟な東洋の小さな島国がほんの一瞬ではあるものの世界最高の戦闘機を作ったそれが九誌単座だった。その事実だけでも感極まってしまうのは自分だけなのだろうか?余談ではあるものの、本庄は史実では先輩で、堀越が体調を崩した際にゼロ戦の改修(21型→32型)を行ったが、その形状に対して堀越は復帰した際にかなり不満な顔をしたとか。あくまでこの作品はノンフィクションでは無くフィクション。
【3】
CGに頼らない作品は、やはり良い。手書きの暖かみに勝るもの無し。
【4】
絶望と歓喜の狭間で生きていた登場人物たちの心情表現が興味深かった。声優の点で、評価を落としている面も耳にするが、自分は落ち着いた感じが非常に良かった。巷でも言われている通り、エンディングへの入り方は見逃せない。
【5】
純粋無垢さと残酷さは表裏一体で至極個人的な事と国家事業が隣り合わせにある過酷さを痛感させられる作品です。全体として大正から昭和の上流階級を描いた浮世離れした階層の美談としては片付けるにはいかない作品であると思った。ただただ美しく描かれているがサイロ・エフェクトの罠に陥っておりそれは社会的背景や時代的制約を考えると仕方なしにあるにせよ…。善悪の彼岸とも言えるべき人生を背負ったイノベーターの生涯でもある。余談ですが、タロットでは風は「剣」そのもので扱いが難しいネガティブなものが多く、知識や理性や社交問題や剣関連そのものを意味して図像学的に十牛図的に見ても興味深い。湧き出る水(聖杯)のイメージがせめての救いか。金貨(土)のエレメントが弱いと浮足立ちがちになると思った。それにしてもオスカーワイルドの映画『Wilde』然とした詩情あふれた映画で賛否両論ありそう。 エンジニアや士業や抽象的な物事を扱うヒトが観れば一味違うのかも。
【6】
改めてみてやはり好きな作品。細かい描写が好きです。
【7】
素晴らしい映画です。宮﨑駿のすべてがこの映画に詰まっています。主人公の二郎は二郎であると同時に、宮﨑駿の父であり、宮﨑駿自身でもある。美しい飛行機を造ることを夢見て生きてきた二郎。そして飛行機の部品を製造していた宮﨑駿の父、その父の影響で飛行機好きになった宮﨑駿。それぞれにとって飛行機は切っても切り離せないものでした。でも同時に飛行機は悲しいことに戦争の道具でもあった。だから飛行機というのはそれぞれにとって美しくも呪われた夢であったのです。そういった葛藤がこの映画に反映されているように感じました。同時に、たった一つの技術が国を滅ぼしてしまう。進歩する技術を人間だけが扱うことが出来るわけだから、扱い方を間違ってはいけない。この映画は決して戦争を肯定する映画ではないと感じました。時代は昭和初期、関東大震災に第二次世界大戦。人々は明日生きるのさえ大変な時代。それは今も同じ、息苦しい世の中です。それでも生きなければなりません。風の吹く限り、力を尽くして。ファンタジーという宮﨑駿の武器が封印された中で創り出された珠玉の傑作です。
【8】
賛否両論全ての作品に対してこれは付き物の宿命である。この映画とて例外ではなく、むしろ一時は国論を二分するかのような勢いすらあった映画であった。私はこの映画を昨年の夏、映画館で鑑賞した。もうそれから一年が経過しようとしている。それまでに実に多くの人がこの映画について語り、ジブリについて語り、宮崎駿を語ったことだろう。ファンを自負する人なら尚の事である。私もその一人だ。公開当時、時の政府は中国や韓国、ロシアとの領土問題で揺れていた。(これは今も尚現在進行形の切実とした政治問題の一つである。状況はあまり変わっていないようにすら見受ける)時を同じくして与党の自民党、安倍政権は「憲法改正」の是非について語気を強め、改正の姿勢を強く打ち出していた時期でもあった。ジブリも「映画」以外の所で慌ただしくなることになる。小冊子「熱風」問題。のそれである。右翼的思想と左翼的思想がこれは見事に正面衝突をした出来事であったのは記憶に新しい。ここではその問題についての言及は避けたい。それは私が語るにはあまりにもお粗末な知識しか持ち合わせていない人間だからだ。語るべきではない。歴史認識の問題然り、領土問題然り。ただ鈴木敏夫プロデューサーが初めてこの作品の絵コンテを観た時に、神妙な面持ちで語った一言が私は忘れられない。(そのシーンはジブリを題材にしたドキュメント映画で確認出来る)「宮さんこれ凄い反戦色の強い映画ですねぇ、、」私はこの「風立ちぬ」という映画がとても好きだ。なぜ好きなのか?どこがどう良いのか?それを言葉に還元して皆様にご説明することは難しい。言葉にならない。上手くなってくれない。全ての事象を言葉によって切り取り、表現をしてみせたいという強い欲求はある。が、残念ながら私にはそんな芸当は出来そうにもない。好き嫌い、感動した、しなかった。駄作だ!いやこれは最高傑作だ!etc.公開当初からこの一連の事柄についてどう総括し評価を定めるべきか大変に思索を深め、耽っては、その都度挫折した。きっとこれからも僕は折に触れこの映画の事を想い、考え続けるだろう。私が下せるこの映画の商品のレビューは☆3(個人的には☆5で評価したい気持ちは強くある)が、おそらく今この瞬間この時代を正に生きる人々にはこの映画の評価を定めることは無理だと私は思う。どうあがいても無理なのだ。「風立ちぬ、いざ生きめやも」堀辰雄の小説「風立ちぬ」の中の一節の詩である。文学的な表現で、現代語に慣れている今の人間にはおそらく一読しただけでは読解することはまず不可能だろう。なんとなくのニュアンスをなんとか掴める程度がやっとのことだと思う。ネットかなにかに頼れば直ぐにそれらしい答えに辿り着けるだろうが、それはあまりにも情けが無い。人生をかけて吟味して各々の表現に落とし込めて欲しい。「この映画の評価は時代が決める。」10年、20年、30年後の後世の人達によってこの映画の評価は定まってくるのではないかと私は思っている。(きっと「コクリコ坂から」を撮った宮崎吾朗監督作品の評価も改まって来るに違いない。今でも公開当時とは随分と違った評価、考察が映画ファン、ジブリファンからなされているのが興味深かった)「時代」という尺度が待ち遠しい。どうか興味を持った人は映画を観て欲しい。感想や受け取り方は人それぞれで構わない。そもそも私はこの映画の観方は一つや二つだけでは無いと思っている。表面的には二郎と奈穂子のラブストーリーであり、深層部では全く異なるいびつな人間模様を描いた狂気の世界の映画にも映るかもしれない。し、それだけでは無い様な気がしてならない。宮崎駿監督が死力を尽くして描いたであろう映画「風立ちぬ」是非、未だ見ぬあなたにも観て欲しい。いつの日か今はまだ生まれては来ていない君がこの映画に出逢ってくれたら、その時は君の感想が僕はとても楽しみだ。でも、まだ僕が生きていたらの話だけどね。笑僕の長いレビューを読んでくれてありがとう。堀越二郎と堀辰雄そして、宮崎駿に敬意を込めて。
【9】
堀越二郎のことも里見菜穂子のことも全く好きになれない。2人とも人間らしくないというか、心があるかのように見える機械仕掛けの人形に見えてしまう。だけどこの作品自体には何か惹かれるものがある。この2人が不気味だからかもしれない。
【10】
宮崎駿の飛行機への愛情と、あの時代の空気感、主人公たちの気持ちが一緒になって流れ込んでくる。戦時の当時と平和な?現代を比べて複雑な心境になる。パッケージがそっけない。
※この記事は 2025年6月27日 時点の情報です