平家物語 Blu-ray box

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価格:23783円(ポイント 238pt)

実質価格:23545円

ブランド:ポニーキャニオン

評価:★★★★ (4.8 / 5)

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【1】

滅びが分かってしまっているむなしさがあり、その時を生きた人達の葛藤などを描いたとてもよい作品です。


【2】

平家の栄枯盛衰を描いた軍記物語「平家物語」を成立から800年の時空を超えて現代に伝えるアニメーション。2022年冬の最重要注目作品と言っても過言ではない。平安時代末期の頃。藤原氏が天皇家と外戚関係を結んで「この世を我が世と思う」と歌ってから100年程後の御世。京都の都を離れた地方で台頭した武士の中にやがて反乱を鎮圧する事で功を成し、貴族に取り立てられて朝廷に出入りする武士が現れた。即ち東国に根を張る「源氏」と、西国に基盤を置く「平氏」である。いずれも祖に天皇を持つ貴種であった。やがて源氏と平氏は朝廷内部の権力闘争にも武力で介入して争うようになり、いく度かの戦いの後に平氏の棟梁である清盛が勝利を収め、源氏は壊滅的な打撃を蒙るのだった。平氏は朝廷の役職を独占して栄華を極め、傍若無人な振る舞いを見せて世の人々の反発を買っていた。都では道端で貧しい人が行き倒れて死んでいた。そんな中で平氏の秘密警察である「禿(かむろ)」が今日も平家を悪く言う人間を摘発し乱暴狼藉を働いていた。盲目の楽士である父を持つ少女・びわは、その禿に父親を殺された。そんな平家の棟梁である清盛の嫡男である重盛は、平家一門の中にあっても栄華に浮かれずにいた。ある夜、重盛の屋敷で行われた宴の後で屋敷の庭で出会った少女・びわに平家の滅亡を予言される。少女の片目は未来を予知できたのだった。そして、重盛もまた片目が死せる者たちの姿を見る事ができた。似た能力を持った二人が邂逅する。平家滅亡まで15年・・・・・。果たして二人はどのような形でそれに関わるのであろうか。この令和の世に「平家物語」をアニメ化するという想像もしていない取組みが実現。「最初から滅亡するラストシーンが判っている悲劇」をどのようにして描くのか。「平家の良心」である重盛が自らの一族の滅亡をどのようにして受け止め咀嚼するのか。これは、現代よりももっともっと人の生涯が短かった時代のお話。そして、その時代に散っていった多くの命を語り継ぐ話となるだろう。2022年冬の最重要アニメーションは意外なところから飛び出して来たということだ。


【3】

全11話トータル4時間程で編集して前後編の長編映画としてみても差し支えない尺であり、それに併せて原作要素を取捨選択しているため、原作未読か大筋を知っている程度な人向けでしょうか。キャラデザは往年の「まんば日本昔話」のそれを洗練させた的で、単純に映像クオリティが高いにとどまらず四季折々の風景や小動物の描写など幻想的雰囲気を醸し出しており、都路地に転がる躯や人斬り等の陰惨、残酷なシーンもオブラートに上手く包んでいる。後白河法皇の双六趣味など同時代を扱った大河ドラマへのリスペクトも窺え、またそちらの作品におけるイタコ描写など当時の人々のシャーマニズム精神、人間社会と幽界の関わりの捉え方を踏まえるとオリジナル主役であるびわの存在意義も見えてくる。オープニング画像からも平家キャラに一貫した主役不在(強いてあげれば徳子がヒロインだが)故の狂言回しである事は明らかだが、平家の未来を予知して年を取らないというのは異質な設定。しかし随時挿入&ラストの琵琶演出においては大人になっており、全話通して観る事で意味が見えてくる。第1話で父を平家に殺され(その血飛沫が片目にかかる演出)、一方で同じ素養の持ち主で一門の行く末を案じる重盛との交流により、その末路を見届ける役目を彼に託され(=宿命づけられ)、元から持っていた予知能力が平家に限定された代償として年を取らなくなったが、最終回で徳子を助けて彼女に役目を託し、自らの役割は果たし終えたとすれば筋が通る。ドラマで扱えばさすがに不自然なキャラだが、アニメとしてはギリギリ有りな存在でスタッフの原典リスペクトとセンスの良さが光る。強いてあげれば合戦シーンが少なかったのが残念だったが最終回で見事な鬱憤晴らし。


【4】

TV放映で第2話まで観たところで、この先を確認して予約しました。予約して良かった。清盛、重盛、後白河法皇、時子、妓王、仏御前、個性のはっきりした人々が激しく、静かに、生きている。更に話数を重ねるにつれ、歯切れ良く時が進み、徳子、維盛、資盛、清経、そしてびわがテンポは違えど、皆成長し、自分の生き方を確立していきます。びわが右目で見る未来には辛い出来事が多いので、明るく楽し気なシーンにも哀しみが漂っているように感じます。そんな雰囲気に浸りながら観ている映像が実に美しい。淡めの色合いで、まるで版画のような端正な絵です。筋を追わずに、この映像だけ観ていても心に満ちてくるものがあります。映像も音楽も脚本もとことん作り込まれているので、何度見返しても新しい発見があります。びわの目の色の変遷を見て、その意味を考えるだけでも、簡単ではありませんでした。オーディオコメンタリーを聞いたうえで最終話を見直して大事なことにアッと気付く。迂闊な視聴者ですいません、山田監督。まだまだ観直して理解と喜びを深めたいです。音声特典:第一話、第二話オーディオコメンタリーの話者は表記されている山田尚子監督、小島崇史キャラクタデザイン・総作画監督に、進藤崇平設定制作が加わっています。ブックレットでは美術ギャラリー78画が凄い。いつまでも観ていられる。大きな版が欲しい。山田監督と音楽の牛尾さんのインタビューは鑑賞のための勉強になります。「びわ語り集」はびわの平家語りCDを聞くときの助けになりました。全てを納めた赤い箱は文箱かと見まごうばかりのしっかりした造りで重厚。南無阿弥陀仏と手を合わせたくなるほど立派です。


【5】

恥ずかしながら古典は苦手だったのでちゃんと解っていませんが歴史番組で平清盛の特集を見ながら源氏側の歴史の流れだけでなく平家側の見解も知りたいと思い「鎌倉殿の13人」と対比しなはら見ています。勝者側の記録では平清盛。良い書かれ方されてませんがグロ-バルな先駆者・経営者として結構凄い人です。只、権力者になり過ぎた故、朝廷に嫌われ滅亡への道を進みますが。連邦軍とジオン公国的な感じで楽しんでいます。こういう見方も面白かろう~♩と清盛さん言ってそう丁寧な作品造りと音楽の使い方が優秀です。


【6】

山田尚子監督の繊細で艶やかな独特の冴えた映像センスと、時代背景が込み入り血縁関係が入り組んだ人間関係を混乱なく纏め上げた脚本、琵琶の弾き語りを取り入れた叙情豊かなBGM等、製作陣の作品に欠ける思いが結実した秀作である。実力のある声優陣による舞台劇を見ているような臨場感も出色で、特に語り部である少女ビワを演じた悠木碧の演技は素晴らしく、彼女の引き出しの奥深さには感嘆した。柔らかなタッチの絵柄であるが、稀にインサートされる平家の滅びのイメージが作品全体に不穏な影をつけ、次第に戦乱が広がる展開と相まって、物語のボルテージが上がっていく。その頂点ともいえる最終話の壇ノ浦合戦は迫力と共に詩情をもたせ、滅びの美学を壮大壮麗に描き切り、鑑賞後の余韻はひとしおであった。日本情緒を感じさせるタッチが他のアニメーションとの違いを引き立て、日本史を題材にしたチャレンジ精神も評価に値し、クリエーターの表現の豊かさを十分に堪能できた。アニメーションに興味のない方にもおすすめの良質な人間ドラマであった。


【7】

あまりにも素晴らしいので驚きました。昔原文で全て読みましたけれど次々と新しい発見をさせてもらいました。キャラクターも原作イメージとぴったりでした。


【8】

冒頭と末尾の琵琶語り、オリジナルなのかアレンジなのか分かりませんが、そこだけでも滅茶苦茶面白かった。「祇園精舎の鐘の声」などは、ああ、あれってこういう音曲だったのかと。作画・演出も見事だし凄い作品だと思います。


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※この記事は 2025年6月28日 時点の情報です

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