三体3 死神永生 上 (ハヤカワ文庫SF)

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ブランド:早川書房

評価:★★★★ (4.7 / 5)

📢 Amazonでの購入者の声を紹介します


【1】

以下は、登場するキャラクターについての考察になりますので、未読の方は控えてください。三体側が制御するアンドロイド「智子」のキャラクター設定は、中国人が持つ日本人へのイメージ像を具現化したものではないかと思った。容姿端麗で着物を綺麗に着こなし、物腰表情柔らかな態度で当たり障りのない発言内容でこちらを安心させつつ、お茶を振舞うが、どこか内心何を考えているのかわからない、つかみどころのない人物像。しかし、何かのきっかけで豹変し戦闘服に身を包み、物騒な武器を振り回し虐殺を極め、冷酷にも人類絶滅を表情変えず宣言してのける。そしてまた状況が変われば、何事も無かったかのように笑顔で接し着物姿のしとやか女性に戻りお茶をふるまう掌返し。本当に何を考えているのかわからない人物像。見た目綺麗で品よく協調性があり接しやすいが、本心を隠して何か企んでいる。きっかけ次第で突如危険存在に変貌する、人間の温かみとはかけ離れた文字通りのアンドロイドのような存在。中国人が、日本人をこのように見ているのではないかというふうに、智子をみて思った。ただ、それにしても典型的なステレオタイプな見方でもあり、ここはニヤニヤしながら見るのが作者自身の狙いであり、正解なのかもしれないとも思った。


【2】

これを読見終わった時は劇場版まどマギに影響与えているなと考えさせられました。それを置いておいても中国が現代SFの最先端だと言いたくなる作品。読んで損は無いです。ドラマは微妙らしいので原作だけ読む事をオススメします。


【3】

三部作の最終巻前半。舞台は前巻から数百年後、人類が「暗黒森林理論」を武器にかろうじて三体文明を牽制し続ける時代です。本書の最大の魅力は“スケールの跳躍”。宇宙社会学、次元物理、光速戦争などアイデアの密度がさらに加速し、SF好きには至福の情報量です。加えて、女性科学者・程心を中心とした人間ドラマが、壮大な宇宙史と接続する瞬間は鳥肌もの。一方で欠点は、〈三体〉特有のハードSF描写がさらに難解になり、前知識なしでは設定を追うのが困難な点。また、程心の判断に対する評価が分かれやすく、感情移入できない読者もいるでしょう。シリーズ既読者であれば圧倒的没入感を得られますが、初読の方は前二作の復習が必須。総じて、SFの極北を体験したい人には強く推奨、一方でライトな冒険譚を期待する層にはハードルが高い一冊です


【4】

深い余韻に浸る本でした。


【5】

三体2下までで素晴らしい物語が展開されて、十分楽しんだが、続きが気になるので購入。本書は、かなり緻密に構成が練られていて、細かく場面が切り替わり、所々に謎と意外性と見事な想像力による描写が盛り込まれているので、約600ページあるがほぼ退屈せずに読み通すことができた。また、肝心のストーリーも、ある程度予想通りに進む箇所もあったが、中盤ぐらいから予想していなかった大きな要素が出現して、意外な方向に転がっていって、続きがどうなるか非常に気になっている状態である。話のスケールが壮大なだけに、非常に力量の問われる物語設定だと思うが、著者は技術面だけではなく、人文面や人物面についても卓越した知見を有していて、いい意味で作品に現実味があり、読んでいてとても納得感があった。次巻を読むのが楽しみである。


【6】

さらに壮大なスケール新たな主人公たちの交錯下巻が楽しみでしかたない


【7】

理系の方だからこそ、あるかもと思いながら読んでます。この先も楽しみです。


【8】

高評価の理由が良くわかりました。スケールがすごいです。


【9】

評判につられて一気に上下巻全部そろえてみましたが、ちょっと自分の好みには合わず1巻で止まっています。面白いんだけどなぜか文体に重さを感じて疲れてしまいました。暫く積んでおいて少しづつ読み進めようと思います。


【10】

1巻と2巻は、それぞれ圧倒的な存在感のキャラが1〜2名くらいで、その方々中心にストーリーが決まってゆくのですが、変化点を与えるキャラクターが増えたように思います。それぞれの生き様や考え方に甲乙つけがたい魅力があり、メチャクチャ面白いです。


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※この記事は 2025年6月26日 時点の情報です

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