価格:693円(ポイント 21pt)
実質価格:672円
ブランド:文藝春秋
評価:★★★★☆ (4.2 / 5)
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【1】
久し振りに一気読みした面白い小説。「普通」とは?「変人」とは?そして一番強いのが「普通でないことを自覚」している主人公。もしかするともっとも正しい生き方かもしれない。芥川賞が大納得の一冊でした。
【2】
第155回(2018年)芥川賞受賞作品。7年前かあ。それならばこの価値観に苦しむというのもわかるな。ひょっとしたら今の若い人にはピンとこないかもしれない。いいことと悪いことがはっきり分かれている。主人公はそれがわからない。生きていく上での暗黙のルールがわからないタイプの人間。それでも「治ってほしい」と強く願い姉を支える妹のおかげで「普通」の「ふり」はできている。コンビニの音が聞こえてくる。自分に飛び込んできて、なにをどうすべきかが湧き上がってくる。ああ、仕事しているとこういうことってあるんだよなあ。宗教のようだといわれていたのもいい得て妙だ。身が動くんだよなあ。ラストともつながるけど、これがあれば…!っていうのはみなそれぞれあるんじゃないかな。人に言えないものも含めて。「普通」の感覚で読んだら主人公は「変人」なのだと思うが、でも自分はこの主人公が考え行動する中に、どうしても自分もそうだなと思うことがあるのだった。ここまで極端に「普通」がわからないことはないと「思っている」けれども、どこか合わせておかないといけないなというセンサーは働く。あるがままの自分でいたら社会で生きられないなみたいなところはたまに感じる。それって他の人もそうじゃないかと思うんだ。みんなが完全な「普通」の世界線で生きているなんて思えない。面白くてあっという間に読めるボリューム。自分の「普通」を確かめたい人、読んでみてほしい。
【3】
特にどんでん返しがある訳でもないが、2日で読み切れた。仕事をする為に休んでいるから、仕事をしていないとオフの時間に何をして良いのかわからないと言うのは理解できる。主人公に、わりと共感出来てしまったかもしれない。
【4】
内容は面白かったけど、正直なところ他のレビューにある様な共感みたいなものはほぼない少し狂気的な世界を覗き見てる様な感じ私が言えることは、村田沙耶香さんの狂気はこんなものではない、ということだ
【5】
主人公が、白羽?のようなやつにいいようにされず、世間という訳の分からないものにいいようにされず、コンビニ人間として覚醒してくれたラスト、よかった。
【6】
初見の小説一気に読めた。こんなの初めて。感情移入がしやすい。
【7】
「普通」との距離、普通になることが難しいところと簡単なところの違いといったもの肌感覚がわかりやすい。学校や家庭内の人間関係での普通なほうが、マニュアルで縛られたコンビニでの普通よりも難しいというところが面白い。
【8】
主人公はおそらくアスペルガー症候群などに該当するような人物像で、普通の人とは違う思考回路でストーリーが語られていきます。主人公側の思考回路でゆっくり物語を味わってきたあと、所謂普通の人との衝突が(一方的に)起こりますが、日常では普通としているそれが、異常に思われるような不思議な感覚がとても楽しかった。俯瞰的に読む、というよりはまさに体験でした。人によるかもしれませんが、読後感もとても爽やかです。
【9】
多種多様に生きているように見える人間もある種の大きなマニュアルに沿って生きているのだなと本を読んで思いました。マニュアルに沿って生きると聞くとつまらないように聞こえますが、この本の主人公はコンビニ店員というより明確なマニュアルを持ってして自分を確立出来る様を見て、マニュアル=つまらないという考えが短絡的だと改めました。
【10】
数年前、読書好きな芸能人がすすめるラインナップによく並んでたので気になってました。KindleUnitedでサブスク内で読めるうちに読まないと!と読みました。通勤電車で、目的の駅を通り過ぎそうになるほど夢中になりました。
※この記事は 2025年6月27日 時点の情報です