Linda Carriere (CD) - リンダ・キャリエール

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価格:3000円(ポイント 30pt)

実質価格:2970円

ブランド:ソニー・ミュージックレーベルズ

評価:★★★★☆ (4.2 / 5)

  • MHCL-3092

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📢 Amazonでの購入者の声を紹介します


【1】

細野さんがアルファレコードでの初プロデュース作で長らくお蔵入りしていた作品。教授がSummer Nervesで取り上げていた細野さんの作品Neuronian Networkの元ネタは、このアルバム収録のALL THAT BADだった。何か長年のモヤモヤが晴れた気がしました。


【2】

敬愛する細野晴臣御大によるリンダ・キャリエールの幻のソロデビュー作。ヤフオクなどで高値取引されるほどになろうとは、ネット普及前は誰も予想だにしなかったでしょう。これがお蔵入りになったことでYMOが社会現象ムーブメントを起こすことになったことでケガの功名というか何というか、その妙なる巡り合わせを感じる人は少なくないでしょう。さて、なぜこれがお蔵入りになったか?ですが、少し長くなりますが考えてみます。(この考察があっているかどうか、それは読んで下さった方々にお任せします)当時アルファレコードはアメリカのA&Mと業務提携を行い、A&Mが米国や世界各国でリリースしたレコード音源をアルファレーベルとしてリリースしていました。A&Mのオーナーであるハープアルパートやセルジオ・メンデス、マンハッタントランスファーなど数々のアルバムです。返すアルファ側としては日本の音楽やアーティスト音源をA&Mを通じて世界で売ってもらう、これが大きな目的でした。この世界戦略の一環、その実質的な第一弾がリンダキャリエールでしょう。つまり彼女を米国でも売ろうとしたわけです。でも業務提携といえば聞こえはいいものの、キャリア実績として見れば世界のマーケティングに長けていたA&Mに対し、世界的実績のないアルファレコードが対等に真っ向から意見できる、そういう関係ではなかったかと思います。そこで、この幻のアルバムですが細野さんの曲に一部アジア的アレンジが施されていることに注目しないといけないでしょう。ライナーノーツにも記載されている「ソウル・オリエンテッド」です。このソウル・ディスコミュージックに東洋的アジアンテイストという音楽的なムーブメントは前年1976年に先例があります。筒美京平がフロントマンで矢野顕子や林立夫が参加したDrドラゴン&オリエンタル・エクスプレスにそのヒントが見出せます。浅野ゆう子のセクシーバスストップも彼らがバッキングしていて、この曲が最も有名です。この覆面バンド名はキッド・クレオール&ココナッツの前身だったDrバザーズ&オリジナル・サヴァンナ・バンドをモジった事が容易に推察できます。キッドクレオールというバンド名から分かるようにボーカルのオーガスト・ダーネルもリンダと同じクレオール。この当時のディスコ、クラブで知る人ぞ知る最先端の音楽だったわけです。したがって、細野さんはこの流れにヒントを得てリンダ・キャリエールのアルバムで若干のアジア風味が入ったソウルミュージックをクレオールであるリンダに歌わせるというアイディアを実現したのがこのアルバムだったのでしょう。しかしA&M側はこのアイディアやアレンジを良しとしなかった。アルファはA&Mのマーケティング会議に出席して米国の音楽動向を掴んでいたもののA&Mは日本の音楽的動向をほぼ知ることはなかった。ソウル・オリエンテッドというアイディア、そのハイブリッド、フュージョンに対する理解がなかった。たとえ理解があったとしてもアメリカ中心に世界のリスナーがすんなりこの音楽性を受け入れてくれたかどうか?です。当時の音楽的な背景から考察するにそういう理解が得らなかったのは致し方なかった。村井邦彦さんがなくなくお蔵入りの決断を下したのは上記のような理由があったように思えます。なので「リンダの歌が弱い」という、尤もらしい体裁の良い理由をつけてリリースに難色を出した。個人的にはこのアルバムを聴いてそのように感じました。(リンダはその後、ダイナスティに加入して爆発的に売れたのはみなさんご承知のことかと)そういう流れがあって、いま多様な音楽的理解が深まった今だからこそ、この幻のアルバムは当時以上に高い評価されるポテンシャル、可能性を秘めていると感じます。世界の良質なリスナーに響くことを願うばかりです。


【3】

細野さんのほかに当時の才能あふれる若いミュージシャンたちがバック(作/編曲、演奏)を努め、当時としてはなかなかクオリティの高いアルバムに仕上がっている。しかし、実際には世界市場(要するにアメリカ市場)に打って出るには少々線が細かったのではないだろうか。曲として未消化の部分が散見される。佳作ではあるが、名盤とまではいえない。


【4】

参加メンバーの実力はさすが。当時の話題性は地味だったのかもしれないが、改めて聴きたい一枚だ。


【5】

廃番になって聞けなくなるのも嫌なので買ってみた。サウンドは当時の細野、達郎とかのハッチャケぶりはなくおとなしめで、元々JPOPとかニューミュージックとか、そういうのが好きな人や、JPOPルーツ探訪してる若い人が楽しめると言うよりも、それこそ1970年代中後期のアメリカ西海岸系女性シンガーソングライターサウンドが好きな人が聞くとフムフムとなる様な感じ良い曲が揃ってるので流しておくと気持ちよくなれます


【6】

約50年前の空気感が現代に蘇る名盤。往時の雰囲気をじっくり味わうも良し、BGMとしてイージーに流して聴くも良し。


【7】

日本人が聞いただけで喜ぶアーチストですね。聴いたところソウル系の唄声ですが無難に収まった感じで、彼女のアルバムではないような。唄は上手なので勿体無いです。なんとなくシャカタクなんかに通じる感じかな。7トラックは耳に残りました。


【8】

満を持して購入しました内容的には好みで分かれるかもしれませんがこんなものだったんだという程度でしたただ当時の細野さん指向性はなんとなくですが伝わってきました


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※この記事は 2025年7月2日 時点の情報です

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