了巷説百物語 (角川書店単行本)

▶ Amazonで見る

評価:★★★★ (4.7 / 5)

📢 Amazonでの購入者の声を紹介します


【1】

もう何回、巷説百物語から読み返したか分からない。終わってもまた最初に戻れば最後まで読んだものにしか分からない楽しみがあり、枝葉となる怪談シリーズも京極堂シリーズも全てが繋がる。永遠に楽しめる稀有な物語である。


【2】

1回目は発売直後に読み十分楽しめましたが、シリーズの他の作品での事件や登場人物について、うろ覚えなものが多く、少し歯がゆい面もありました。そこで2回目はシリーズ全話(『巷説』『前』『続』『後』『西』『遠』『了』を物語の時系列に沿って通しで読んでみました。各物語の時系列はネットで検索すればすぐに出てきます(例えばwikiの「巷説百物語シリーズ」など)すると、この『了』は、壮大な物語のクライマックスというか、本格推理小説の最後の謎解きの100ページのように、1回目の何倍も楽しく読めました。まさに最後に、オールスター総出演のシリーズ史上最高の傑作!という感じです。 そして、時系列で最後となる、『了』の最終章、『後』の最終章がより一層、感動的なものとなりました。巷説シリーズ好きの方は、是非、全話を時系列で読み返してみることをお薦めします。


【3】

「遠巷説百物語」で大きな権力者と戦っているのは判っていたが、佐々木譲「英龍伝」の時期で敵対者が同じとは思わなかった。百介については「後巷説百物語」で明治の百介が描かれていたので安心していた。ここで「百鬼夜行シリーズ」(シリーズ全部読んではいないが)とつながるとは思わなかった。読後に「怪と幽 vol.016」の年表をみたら未読本が結構あり、読みたくなる。妖怪の明治での変遷は小松和彦「妖怪学新考」にもつながりそうな気がする。憑物落としの行いは井上円了なのか。


【4】

ページ数は多いけど、Kindle本をAndroidのトークバックで音声読み上げしたらすぐ完読できた。面白い内容やったけど、又市や百介の出番が全然なくて、それが残念やった。


【5】

このシリーズ読み始めると全編よむまで気になってやめられません登場人物の背景とその後まで勝手に想像させられます


【6】

百物語だから、まだまだ続いてくれるのかもと期待している自分がいましたが、オールスター勢揃い。皆さんそれぞれの形でお別れしてくださいました。又一さんや百介さんとお知り合いになってから随分長い時間がすぎました。楽しい時間をありがとう❤️


【7】

後巷説百物語で山岡百介が亡くなっていたこともあり続きはもうないものと諦めていたのに.....洞観屋稲荷藤兵衛・猫絵のお玉・猿猴の源助が加わり、山猫廻しのおぎん・事触れの治平・算盤の徳次郎・御燈の小右衛門・靄船の林蔵・無動寺の玉泉坊・祭文語りの文作・六道屋の柳次などなどまるで東映時代劇豪華総出演の様相を呈した一大活劇.....七福神の登場もあり小股潜りの又市は裏で活躍していると見えあまり表面には出てこないがこのシリーズの締めくくりとして実に楽しめる一作.....値段は単行本で何と¥4,400-......京極ファンなら金に糸目をつけず購入するしかない


【8】

巷説百物語を初めから読み、了巷説百物語を読み終えたー。祭か宴を終えた気分です。ラストは、洞観屋、陰陽師、化け物使いが共闘し、諸悪の元の福久率いる七福連と戦う。皆、敵も味方も満身創痍となりながらそれぞれの憑き物は、陰陽師によって落とされ、悲しい結末を迎える。壮絶な日は終えると嘘のように、誰も彼も無関心で、平穏な日々が訪れる。ラストは百介や又市がひょっこりと出てきて、物語は幕を閉じる。寂しいような。何か、ポッカリ胸に穴が空いた感じです。もう、又一には、会えないだなぁーって思った。


▶ Amazonで見る

※この記事は 2025年7月5日 時点の情報です

Xでフォローしよう

おすすめの記事